会長方針

2023−2024年度
会長 宮里 潤

●RI 会長テーマ 「Create Hope In The World:世界に希望を生み出そう」

スコットランド サウス・クイーンズフェリーRC
ゴードンR.マッキナリーRI会長

●第2730地区テーマ
「平和を求め、希望あふれる、明るいロータリーライフを進めよう」

池ノ上 克 ガバナー(宮崎RC)

●クラブ会長テーマ
「ノブレス・オブリージュ:奉仕を通じて世界に望む」

2022年2月に勃発したウクライナ紛争、2023年2月発生のトルコ・シリア大地震、加えて3月の欧米金融危機は、世界中の人々を不安や困惑に陥れています。国内に目を向けると少子高齢化や労働人口の減少といった「人口問題」、水や資源不足等の「エネルギー問題」、自然災害や高度化する犯罪のサイバーリスク等の「防災・防犯問題」、インフラの老朽化と様々な課題(2025・2040問題)が突き付けられています。

IT革命・グローバルスタンダードやDX化といった利便性や利益を追い求めた結果(加えて新型コロナウイルスの蔓延も重なり)、人と人との接点や関心は希薄になり前述の様々な問題を生み出す、あるいは置き去りにされてきたのではないでしょうか。世界中にSDGsの取り組みが共感され「誰一人取り残さない」ことを宣言されていることは、改めて人々の協調・思いやりが重要視されているほかありません。

さて、本年のクラブテーマは「ノブレス・オブリージュ:奉仕を通じて世界に望む」と致しました。19世紀にフランスで生まれた言葉で、「noblesse(貴族)」と「obliger(義務を負わせる)」を合成した言葉で、直訳は財力、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことをさし少しいやらしくもありますが、古くは新渡戸稲造著「武士道」にも日本の倫理観を表現するため記載があります。転じて「相手に思いやりを持ち、社会貢献をしよう」ということですが、実は我々の生活が社会貢献そのものです。仕事で利益を生みだし、その一部は税金としてインフラ整備や寄付事業へ使われます。すなわち「職業奉仕」を通じて「社会奉仕」「国際奉仕」「青少年奉仕」が成立しているのです。さあ、残りは例会に出席して親睦「クラブ奉仕」を深めて下さい。「5大奉仕」の達成です。もっとロータリーを楽しみましょう。

最後に第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)の日本代表選手が見せてくれた勇姿は、我が国だけでなく世界の人々に大きな感動を与えてくれました。まさにプロ野球選手が職業を通じて世界中に希望を生み出したのです。我々ロータリアンも各々が職業のプロフェッショナルです。私たちの奉仕が世界中の誰かにきっと希望を与えると信じ、ロータリー活動をより一歩前へ踏み出しましょう。